- ドライフライ -
ハックルをぶ厚く巻いたロイヤルウルフ#10からCDCを使った繊細なスペントパターン#18まで、多様なパターンが必要になります。#10-12のパラシュートパターンだけで間に合うということはあり得ません。 ラフ・ウォーターを釣る場合は、それほど神経質になる必要はなく、ナチュラルドリフトさえできればフライパターンを吟味する必要はありません。サイズも#10-12でOKです。しかし、ライズを狙うとなるとそうはいきません。 レインボーに比べてブラウンは格段にセレクティブな魚ですから、サイズや色調はもちろん、状態にもこだわる場合が良くあります(例:ウィングを立てたダンを無視してスペントだけを選食する)。また、ウィングの色も気にしますから、日本で多用される蛍光色のウィングを使ったパラシュートパターンは全くオススメできません。「ウィングは水中からは良く見えない。」という話は信用しない方が良いでしょう。ライズを狙うフライには、着水姿勢も含めて徹底したリアルさが求められます。 彼らは豊富な水生昆虫を捕食して大型化しているわけですから、餌生物の乏しい日本の渓流に棲むイワナ・ヤマメとは選択眼のレベルが違うのは当然のこと。この事実を受け入れることができないと、ライズの前に手も足も出なくなりますから、しっかりと認識してください。繰り返しますが、後悔したくないのならリアルな小型ドライフライは必携です!
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