- ライズ・フィッシングを極める -
魚がライズしている状況には様々なパターンがありますが、ここでは、ある種の水生昆虫のハッチと流下が始まってからを想定しています。 彼らは長年生きているせいか、実に効率的な捕食行動と採ります。推奨フライの各項目でも触れていますが、魚体に比べて捕食対象となる水生昆虫が極めて小さいため、時間やフィーディングレーンを限定した行動が見られます。例えば、マタウラ川(Mataura River)のようにメイフライの棲息量が非常に多い川では、フィーディングレーンの幅が20cmでライズ周期にも規則性がある・・・といった場合があります。何しろ食べきれないほど餌が短時間で次々に流れて来るので、動き回る必要性が全くないわけです。こういった機械的な動作で捕食を繰り返す魚に対しては、フライを流すレーンはもちろんのこと、周期も合わせないと完全無視されます。そして、当然ながら捕食対象がダンなのかイマージャーなのかスペントなのかといったことも考慮しなければなりません。 成功のためには、やはりまずは観察です。逸る気持ちをグッと抑えて冷静に状況を分析し、戦略を練りましょう。この観察の時間を無駄と思ってはいけません。焦って的外れのフライを流すとライズが止まる・・・なんてこともあるのでご注意を!
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