- 有望な区間の選択方法 -
大まかな傾向としては、上流ほど魚影が薄く大型個体が棲み、下流ほど魚影が濃い代わりにサイズが落ちます。イワナ・ヤマメを狙う日本人フライフィッシャーの場合、どうしても上流へ上流へと向かう傾向にありますが、釣り人が少ないニュージーランドでは、中流域を狙うのが最も無難です。 水量の少ない川では上流域に魚がいない(棲めない)ことが多いので、2本の川の合流点から下流が有望な区間になる場合が多く、川の上がり過ぎは意味がありません。大型のトラウトにとっては豊富な餌と水量が不可欠ですから、日本の山岳渓流のイメージは捨ててしまいましょう。特に水量が減る夏にかけては、魚も支流から本流へ、上流から中流へ下る傾向にあります。 水量が豊富で大きな川の場合は、下流へ行くほど魚の居場所が多過ぎて、フライではとても釣り切れません。また、そういった場所はカヌーやボートを楽しむ人が優勢だったりします。こうした理由から、それなりに魚影が濃く魚の居場所もある程度は絞り込める中流域をオススメするのです。 この他、アクセスが容易ではない区間は、日本と同様に魚影が濃いのが普通です。ただし、川によってはフィッシングガイドとゲストを乗せたヘリがあなたの上流に降りますから、頑張るのもほどほどにしておきましょう。 もし、10月〜11月の釣行なら、湖の流入河川や支流も有望です。
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