- ビート・システム(Beat System) -
イギリス文化のニュージーランドらしいシステムです。このシステムの目的は、「人気河川は一定区間で区切りますから、お目当ての区間(Beat)に先行者がいれば、彼(ら)の釣りを尊重してくださいね。空いている区間があれば、そこで釣ってはどうでしょうか?」ということです。罰則はなく、あくまでもアングラーの分散(混雑の緩和)を目的としています。 例えば、Upper Oreti Riverの場合には、自分が釣りたい区間のサインがある場所に駐車し、車内には開始時間を記したメモを残すことになっています。先行者が釣っている区間の上流側にある区間を釣りたい場合、道路がなければ川から離れた場所を歩いて行く必要があります。また、サインに示されたマーカーは、実際には河原にはありませんので、地図上で"だいたいこの辺り"という場所から川へ入ればOK。もちろん、移動が面倒だからといって先行者が釣っている区間の途中から割って入るのは、重大なマナー違反です。 なお、先行者がいる区間でも、下流から後を追うように釣り上がるのはマナー違反とはなりません。とは言え、それで釣れる確率は非常に低いと言えるでしょう。潔く諦めて、空いている区間を探した方が賢明です。
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