- 牧場を尊重する心 -
放牧もされておらず、今にも倒れそうな杭が立ち並ぶ牧場であっても、そこは私有地であることに変わりはありません。 牧場への立入は徒歩で行なうことは当然として、火気を使ったりゴミを捨てたり、ゲートを開け放しにしたり、ゲートの前に駐車するのは、言うまでもなく重大なマナー違反です。日本人フライフィッシャーの評判を落とさないように、くれぐれも注意してください。 しかし、実際には事前に牧場主から許可を得る必要がある川でも、勝手に入る釣り人が多いようです。「見つからなければOK。」という考え方のようです。事実、私が牧場主の家を訪ねると、大抵の場合は感心されるほどで、釣り人全員が事前のあいさつを実行していないのが現状です。 川へ向かう際には、常に「私有地を通らせてもらっている。」という謙虚な気持ちを持ちましょう。牧場内に家畜がいれば、ど真中ではなく柵に沿って歩くのがマナーです。特にヒツジは臆病なので、なるべく静かに川へ向かってください。柵を越える際にも、隙間があれば潜るか、1番太い杭を利用して柵を壊さないように越えましょう。エレクトリック・フェンスの場合には、出入口を利用するのがマナーです。とにかく、牧場主に迷惑を掛けてはいけません。当り前ですが。
|