- 天才級ブラウンの行動パターン -
逃げないブラウンは何を思う?でも触れましたが、「まだ魚には気付かれていないはずだ。」という勘違いは、実釣では良くあることです。 既にこちらの存在を察知した際のブラウンの行動パターンには個体差があり、概ね以下の3タイプに分けられます。狙ったスポットへ入魂のキャストを決めた直後に・・・
- 面倒くさそうにゆっくりと泳ぎ去る
- 川底に貼り付き微動だにしない
- こちらへ向かって泳いで来る
その中でも3番目のタイプはツワモノで、ティペット、リーダーを辿ってフライラインに近づき、それから(かなり高い頻度で)フライラインを潜ります。まるで、「ああ、やっぱりこのヒモの先にはバカがいるんだな。このヒモがある時は、逃げるに限る。」と言わんばかりに!!! そして横目でこちらをチラリと見てから、「お見通しなんだよ。」という顔で泳ぎ去ります。 この"フライラインを潜る"という行為は、ブラウンにとっての確認行動なのでしょう。「やっぱりね! 怪しいとは思っていたんだ。」という思いの表れなのだと思います。渓流のイワナ・ヤマメなら、こちらから遠ざかるという行動をとりますが、天才級のブラウンは全く逆の行動をとるのが特徴です。 こうした実例を踏まえれば、ショートリーダー&派手なフライラインの組み合わせが、いかに実用的ではないかが分かると思います。
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