- 逃げないブラウンは何を思う? -
これまで1000匹を超えるブラウンに挑戦し、そして惨敗してきた私ですが、中でも屈辱的なのが逃げないブラウンとの対戦です。 通常なら警戒心の強いブラウンはこちらの存在に気付いた時点で猛ダッシュで逃げて行きます。当然、「しまった、気付かれたか!」とこちらも諦めが付きます。しかし、中にはふてぶてしくその場に留まるタイプもいます。まるで「オマエなんかにこのオレが釣られるわけないだろ。逃げるのも面倒だ。」と言わんばかりに・・・。こういったタイプには、フライの種類に関わらず何を投げても完全無視されます。しつこく狙っていると「オマエも諦めの悪いヤツだな〜。」という感じで面倒くさそうにフラフラと逃げて行くのですが、全く逃げないタイプもいるのです。そこで、どこまで魚に接近できるか試したことがあるのですが、ロッドで突付くまで逃げ出さなかった魚もいました! これがイワナやヤマメだったら、絶対にあり得ないでしょう。この時はもう完全にナメられていました。ああ、悔しいっ! 超神経質である一方で、実に大胆不敵な魚・・・それがブラウントラウトです。この偏屈さに魅せられ、私はわざわざニュージーランド南島へ渡るのかも知れません。
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