- ディディモ(Didymo)の川 -
写真は、フィッシングガイドブックでは高評価だった川のディディモです。私が訪れた時には川底が一面ディディモに覆い尽くされており、速い流れの川底だけはキレイという状態でした。 百聞は一見にしかず。実際にこの目で見てみると、「この川は死んでいる。」という印象を受けました。もちろん、場所によっては魚は生き残っていると思いますが、そもそも釣る気が起きないのです。石から剥がれたディディモが、排水管を掃除すると出て来る水垢のように次々に流れて来るわけですから。本当に異様な光景でした。魚を見つけることもできませんでした。 結局、この川ではロッドを振ることなく、直ぐに撤退しました。もちろん、宿ではウェーダーなどをしっかりと洗浄しました。自分自身がキャリアになってしまっては悲しいですからね。 ディディモが発見されてから早くも10年の歳月が経過し、その分布域は拡大するばかりです。昔とは状況が大きく変わっています。 我々日本人フライフィッシャーは、自分ができることをしっかりと実践することが大切でしょう。「毎回ウェーダー洗うのは、めんどくせ〜な〜!」という方は、NZへの渡航を中止することも検討してほしいと思います。それくらい、これは深刻な問題であり、パラダイスを求めて渡航する我々日本人フライフィッシャーにとっても、決して対岸の火事ではないはずです。
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